
私は、本部町に生まれ育ちまして、成人してからからもずっとやんばるを拠点に生活してきました。故郷の本部町は山あり海ありの風光明媚な環境で、学校から帰ってきたら山で木の実を取ったり、陽が和らぐ夕方は海で泳いだりという自然に恵まれた毎日を送っていました。やけどをしたらユキノシタ、胃痛の時はアロエなど、薬に頼らず、植物で治す…。このような日常が楽しかったものですから、この地から離れようなどという思いには至りませんでした。ちゅら企画を立ち上げる直前まで、名護市にありますゴーヤーに特化したテーマパークに勤務していました。沖縄ブームも相まってゴーヤーはいつの間にか全国区になり、定着していきました。そこで次第にやんばるで生まれ育った自分の感覚を活かして、自分の手でやんばるの自然に特化した商品の企画販売をしてみたいと思うようになったのです。

まだまだよちよち歩きで、すべてはこれからという段階です。会社設立とほぼ同時に販売をスタートしたアルダーリフレッシュウォーターは、お陰様で県内はもとより県外からもお声がかかりまして、販売も順調に推移しており、反響は上々といったところです。
 やんばるの森で育ったハンノキという樹木の天然樹液のみを原材料としている消臭液です。ハンノキとは、白樺と同じカバノキ科に属し、熱帯地域を中心に広く分布している落葉高木です。アルダーリフレッシュウォーターは、その根茎を発酵させ、共生している放線菌(フランキア菌)を繁殖させて液状化したハンノキエキスを使用しており、その主成分フィトンチット成分は、木が木自身を守るために作り出している成分なのです。
森林浴をした時の心地よさは経験者なら思い起こすことができると思いますが、これはフィトンチットによるリフレッシュ効果で、自律神経を安定させ、肝機能を改善し、副交感神経に働きかけ、良好な睡眠へと導いてくれます。もうひとつ、森林では動物の死骸や枯れ木などがあるにもかかわらず、清涼な空気を保持しています。これはフィトンチットの空気浄化作用や悪臭を消す働きによるものです。また、フィトンチットは、食品の防腐、殺菌、居住空間や浴室の防カビ、ダニなどの防虫効果もあるのです。さらに、フィトンチットによる抗菌作用は、人体を蝕む病原菌にも有効で、人体に安全な天然成分ですので、副作用の心配もありません。
 このところのペットブームと住宅事情も相まって、室内で飼うペットの消臭にお使いになる方が多いようです。また、亜熱帯気候である沖縄もそうですが、高温多湿でしかも集合住宅が急増している住宅事情もあり、居住空間の消臭、除菌、防カビに役立っているようです。さらに、汗の消臭、車内、靴、シューズボックス、トイレ、煙草の消臭など、生活のありとあらゆる場面でお使いになっていただけているようです。当初、販売先としては重要視していなかったエステティックサロンや岩盤浴サロンから多くお声をかけていただいております。お客様の声の中には、ニキビ、水虫、肌荒れにお使いになっているとの報告も得ています。100%植物成分ということから、今後、さらに研究を重ね、お客様の声をいただきながら用途を拡大していきたいと考えています。

やんばるを拠点とした企業の14社のネットワーク化に取り組んでいます。これまでやんばるは原材料の供給地としての性格が前面に押し出され、モノ作りはもうひとつ弱いところがありました。そこで、やんばるのよさを知っている地元の企業によって、眠っている資源を掘り起こし、付加価値を与え、この地からスクラムを組んで発信しようというものです。メンバーには、農家、加工業者、商品開発、観光業者などがいまして、各々の得意分野を活かして、相乗効果を期待し、有機的に機能するよう知恵を出し合っているところです。現在、やんばるのトロピカルフルーツであるパッションフルーツ、マンゴー、アセローラ、グヮバを原材料とした商品の開発が進行中です。個々の力は弱いかも知れませんが、やんばるを愛する仲間同士が、やんばるのため、そして仲間のためにお互いに分かち合うという心構えで、動けば必ずや新しいやんばるのムーブメントが成功するものと考えています。 
やんばるのヨコのつながりと地元の人間ならではの「気づき」で、やんばるならではの商品を開発し、1にも2にも「やんばるを盛り上げていこう」これに尽きます。そして、将来的には雇用の拡大につなげ、「やんばるブランド」の確立をはかって参りたいと考えています。「やんばる」という言葉を商品にのせながら、全国へと発信していき、「やんばるで作っている商品は本物だ、買いたい」と思わせる状況を作り出していけたらいいですね。また、外へ発信することも勿論ですが、沖縄の皆さんにも地元の商品を使っていただけるように力を注いでいきたいと考えています。
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