ぱっしょんリーダーに聞け! 


  



  


 直志 そうですね。50年という長きにわたってひとつの仕事を続けて来られたのも偏にお客様をはじめ、チャーリー多幸寿を支えて下さったすべての皆様のお陰と心より感謝しています。50年と一言でいいますが、その間には、さまざまな時代の波がありその都度困難はありましたが、時代が変わってもお客様の「おいしい」とおっしゃって下さる声は変わらない…。これが何よりもありがたいことです。 祥徳 僕は、生まれた時からチャーリー多幸寿があって、家業でしたし、店舗の上の階が住宅だったので、学校から帰ったらお客様がズラーと行列をなしていることが今でも印象に残っています。



 直志 1950年朝鮮戦争を前後して、外国人向けのレストランがオープンし始めました。当時は、ステーキ、チキン、スパゲッティ、ハンバーガー、中華、タコスなど、バラエティあふれるメニューが並ぶレストランスタイルが主流でした。その後、1953年、Aサインがスタート。高等弁務官が変わる度にAサインの書き換えがありました。Aサインを掲げることは、とても厳しい規則があり、クーラーを必ず設置すること、男女別のトイレを設置すること、厨房はタイル張り、食器は熱湯消毒すること、開店の時にはコーヒーが準備できていること、そして仕入れ伝票と現品の点検など、それは子細に及びました。 祥徳 これは、現在ではごく当然のことですが、当時は厳しいことだったようです。 直志 当時は、Aサインは大変だなどと言われましたが、私はよかったと思っています。沖縄の飲食店の基本のラインができたのもAサインだったのではないかと思います。50年間無事故でいられたのも、これがあったからなのではないでしょうか。レストランをスタートしてからのことです、アメリカ風のハードなタコスをもっと工夫して、沖縄の地元の方にも召し上がっていただけないかという試行錯誤が始まりました。一番は生地であるトルティーヤ。数種の粉を配合して作りますが、その割合を何度も何度もやり直して「これだ」というものに辿り着くまで約1年かかりました。そして、店に出したら、外国人に好評で「ナンバーワン」といううれしい声をいただきました。当時、店は八重島にありましたが、外国人のお客様の一人が、「これは外国人に絶対気に入られるから、ここよりも外国人がたくさんいるセンター通りに行った方がいい」と言われたんです。この声を聞いてセンター通り(現在の中央パークアベニュー)へ引っ越したんです。



 祥徳 ありがたいことにベトナム戦争当時は外国人を中心に、その後、外国人が行列をなしている食べ物に興味を持ってくださった地元の皆様がいらしてくださり、復帰以降は、観光客の皆様が異国情緒豊かなアメリカンフーズを楽しみたいということでいらしてくださっています。このところの沖縄ブームで現在は若いお客様が非常に多いですね。 直志 外国人の方、沖縄地元の皆様、観光客の皆様、時代を越えて多くの皆様に愛されて、本当にありがたいことです。 祥徳 父は83歳になりますが、今でも誰よりも朝早く出てきて仕度しています。 直志 いや、店に出ていることが楽しいんです。(笑)お客様の「おいしい」という言葉が元気の素ですね。



 直志 祥徳は次男で、大学卒業後約10年東京でサラリーマン生活を送っていましたが、退職して継いでくれることになりました。 祥徳 元々、チャーリー多幸寿が好きだったこと、またせっかく父が築き50年も続いた家業を途絶えさせる訳にはいかないと思ったからなんです。先日、沖縄駐留時によくご来店されていたお客様がアメリカから30年ぶりに沖縄に遊びに来られた際、わざわざ足をお運びくださいました。「変わらない味だね」の言葉をいただきまして、これは本当にうれしかったですし、引き継ぐ意義を感じました。  

祥徳 帰沖してから4年になりますが、沖縄市の活性化に協力しようと、2年前から中央パークアベニュー振興組合理事となりました。生まれ育った沖縄市が今後ますます栄えていけるよう微力ながら努めて参りたいと思います。中央パークアベニューは2代目オーナーが多いので、協力して盛り上げていきたいと考えています。 直志 沖縄市あってのチャーリー多幸寿です。私達にできることがあれば協力は惜しみません。中でも次代を担う子ども達の教育は大切だと考え、50周年事業の一環として、微力ながら育英会へ支援させていただきました。

祥徳 ひき肉も入っていますが、野菜がたっぷりというバランスのよさと手軽さではないでしょうか。これが要因となってヘルシー志向の現在でも若者に受け入れられているのではないでしょうか。 直志 人種も年代も問わずどなたでも楽しめることではないですかね。

直志 沖縄に駐留したことのある方が米国からバケーションで沖縄にいらした際に顔を見せてくださる方や、本土から観光でいらしてリピーターになってくださる方など、色々なお客様がいらっしゃいます。今後の夢・目標は、健康に気をつけて、お客様の笑顔が見られる店に立っていることですね。継続は力なり。続けることが大切なんです。今の若い方にも、そのことを言いたいですね。 祥徳 今後は他業種で勤務した約10年で得た知識を活かしながら、頑張っていきたいと思います。まだまだ父には及びませんが、父の背中を見て勉強して参ります。

 
  
 
  








  

◎取材を終えて…
 取材中も外国人の方、地元沖縄の方、観光客の皆様と次から次にお客様がいらっしゃっていました。50年以上も変わらないことの素晴らしさを感じたひとときでした。

 
●パーソナルデータ●
  

出身地/沖縄市    出身地/喜界島
好きな言葉/笑顔   好きな言葉/感謝
趣味/パソコン    趣味/書道 新聞スクラップ

  
  
●オーガニゼーションデータ●
  1956/チャーリー多幸寿スタート
   
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