
旅行業界を経て、(株)リクルートにおいて国内情報誌「じゃらん」の創刊から各エリア版の立ち上げに携わり、地域おこし=地域資源開発等を行政機関、地元観光関連企業、航空会社、JR各社、大手旅行代理店等とタイアップをし実施しました。沖縄もそのひとつで平成4年NHK大河ドラマ「琉球の風」の放映決定に合わせて沖縄に初めてお伺いをしたことが、現在に至るきっかけです。今でこそ、観光入域者560万人〜580万人という数字が現実となり、すべての年齢層が沖縄の楽しみ方を享受していることが、ごく当然のようになっていますが、海洋博から十数年前までは中高年の市場というイメージがありました。そこで、「じゃらん」を活用して若年層をターゲットとする読者層に沖縄の遊び方、楽しみ方等を提案、プロモーション活動をスタートさせました。
歴史、文化の違い!その中でも「食文化」ですね!今でこそ、沖縄の食はゴーヤチャンプルーはもはや定番でその他、多彩なものが全国に知れ渡っており、和洋中、エスニック等に加え、沖縄料理(琉球)はそのポジッショニングを確立しつつありますし、沖縄=健康と言うイメージが定着し、お土産はもちろん通販や全国のショップでも食材や健康補助食品が手に入るようになりました。
このように、深く沖縄に関わっていけばいくほど、沖縄のポテンシャルの高さを見せ付けられ、眠れる「宝」が多々存在することを認識せざるを得ませんでした。何故、眠ったままなのか?それはその数多くある「宝」を伝える人材がいないということでした。まずは人ありき。人材育成と言われて久しく経ちますが、沖縄の最重要課題を解決しなければ「宝」の持ち腐れになりかねません。

沖縄の人材育成についてお話する際に必ず出てくるのが、「ウチナーンチュ気質」です。長所であるあたたかさ、優しさは裏を返せば、グッと前に出てくる感じではないわけですね。そうすると、いつまでも在る場所に留まってしまうわけです。そこで、必要なのがシステムの構築です。元々持っている人的ポテンシャルをベースに、きちんと勉強するいわば枠を作ってあげることだと思います。学生が勉強の方法がわかった途端に成績が伸びることがありますが、それに近いかも知れません。専門家の元で各分野の基本を修得し、いわゆるヤル気をつければ、元々持っているあたたかさ、優しさも活かされ、地域に貢献できるよりよい社会人・職業人になれるのではないかと考えます。
仕事を行う形態についてですが、企業に就職する方法の他に、とくに地方では、起業という方法がクローズアップされ、定着し、ベンチャーからメジャーになっていくことも数多く見受けられるようになりました。沖縄における代表例をひとつあげれば、地域固有の農産物に着目し、洋+琉球のよさを併せ持つお菓子を開発し大成功をおさめた例があげられます。世界レベルの大企業は中央のほんのひと握りで、地方はほぼ同レベルです。とくに、沖縄は家族数人で運営する零細企業がとても多いのが現状です。しかし、眠っている宝のレベルは、亜熱帯気候という地理・地勢的優位性から、非常に高いものがあります。とくに超高齢化社会が現実となり、団塊の世代が成熟層となった今、ヘルスコンシャスや癒しといったキーワードは、高い価値を持っており、それが沖縄にはまだまだたくさん眠っているのです。それは、モノに限らず、ヒト、コトさまざまな分野に及びます。数人で運営する零細企業にとって、このチャンスの種を見逃す手はありません。そこで、各分野のエキスパートにリーダーシップを発揮していただき、レクチャーの場を設けること、この第一歩を地道に重ねることが今、為すべきことだと考えます。
 沖縄県は全国平均より失業率が高い、これは厳然とした事実で、何とか打開策をという声を聞いて久しく経っています。うるま市もそのひとつで、打開策を模索していましたが、昨年よりうるま市「元気プロジェクト」がスタートしました。健康長寿分野、未病ケア分野、農水畜産分野、観光体験分野、IT分野の5分野があり、各々、うるま市ひいては沖縄、そして時代が求める人材を育成すべくより現実性の高い講座を開催しています。まだまだスタートしたばかりですが、元気な若者がたくさん集まって頑張っています。平成19年上半期、受講生随時受付中となっています。
本講座受講の目的は、単なる就職支援に留まりません。基本を学ぶことによって自らの力で道を切り開いていく前進する力をつけること、また、健康長寿、未病ケア、農水畜産、観光体験、ITそれぞれで学ぶ同期の仲間や講師との出会いから始まる有機的な結び付きなど、さまざまな学びの場となり、将来へ繋いでいく絶好の機会となることが期待されます。まだまだスタートしたばかりですが、観光、出版、地域起こしなど、私が積んできた経験をマーケティング&セールスプロモーションアイを通して、お世話になった沖縄に還元できればと考えています。
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