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まずはその音色の美しさです。調弦の妙とでも申しますか、音によって古の琉球の世界をイメージすることができます。また、箏曲を奏でるには、その曲のひとつひとつの背景や意味合いなどを深く知る必要があります。琉球の歴史をひもといたり、言葉を調べるなどする度に、先人の素晴らしさに感じ入るにはいられません。箏曲を奏でるためにひもとく歴史が演奏に深みを与え、ひもといた知識は血となり肉となっていくのです。このように、琉球箏曲によって、演奏するこの喜びとともに、琉球そのものを知ることになるのです。私も、ひとつの曲を柱に、書籍や資料を開く度にさまざまなことを知ることになり、その度に新しい発見があります。
まずは後進の育成が第一です。箏は、高価であることや、大きいこともあり広い稽古場が必要ということもあって、なかなか門を叩いてくれる方が少ないのが現状です。今回、国の事業として、舞踊、地謡、三味線、箏、胡弓、太鼓のメンバーによって構成されている伝統舞踊保存会の名で、伝統文化子ども教室の一環として、琉球琴子ども教室を開いて、子ども達に箏を教えております。期間は、9月までの3ケ月間。人間国宝の照喜名先生の稽古場に箏を置かせていただいていますので、移動の必要がありません。これは大変助かっています。15名の子ども達も喜々として取り組んでおり、この中から将来、箏を続けてくれるお子さんがいたらと期待しております。続けなくとも、琉球の歴史を知るきっかけになればと考えています。稽古場に通うにあたっては、お母様方のご協力も大変重要です。このように、琉球の伝統芸能の継承、発展には、さまざまな力が必要なのです。この度は国のご協力がありましたが、今後は、各地域からお声がかかれば、琉球箏曲保存会としてご協力できればと考えています。琉球箏曲保存会は、現在会員800名余を数え、南部支部、那覇支部、中部支部、北部支部、八重山支部、ハワイ支部、ブラジル支部と県内は元より、海外にも裾野を広げています。今後は若い世代の育成を視野に活動して参りたいと考えます。会員とともに、地域に根ざした活動を通し、今後も琉球箏曲の普及・発展に努めて参る所存でございます。琉球箏曲が発展するためには、実演家の努力も勿論大切ですが、聴衆の皆様の存在なくしては叶わぬことです。ぜひ、演奏会に足をお運びくださいまして、忌憚ないご感想ご意見を賜りたいと存じます。沖縄には、世界に誇れる伝統文化が連綿と受け継がれておりますし、伝統音楽の演奏家から人間国宝も誕生しており、高い評価を得ています。どうぞ、足下である沖縄の古典音楽に親しんで、愛していただきたい、これは沖縄の皆様へのお願いです。 | ||||
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◎取材を終えて… |
●パーソナルデータ●
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出身地/与那原町
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●オーガニゼーションデータ●
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| 1965/与儀小枝子師匠に師事
2000年/琉球箏曲保存会会長就任 |
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