
私は幼い頃からぽっちゃり体型でしたが、思春期から次第にダイエットをしなくてはと思うようになっていました。高校卒業後、アメリカへ留学した際に増えた体重を、ダイエットセンターでの、徹底したカロリー管理によって、3〜4ケ月で10kgの減量に成功しました。リバウンドを繰り返しては落ち込んでいた私ですが、これによって自信が持てるようになりました。そして、23歳で帰沖し、1年ほど英語講師の仕事をしていましたが、自分のダイエット成功もあって、栄養に関する仕事をライフワークにしたいと思い始めるようになりました。この時25歳、今から14年ほど前のことです。そこで最短の2年間で免許取得ができる大阪の専門学校を選択しました。無事卒業後、免許を取得し、2年間、大阪で働きました。しかし、私がしたかったのは食事のサポートの仕事…。それは大阪にも沖縄にもまだない仕事の方法でした。また沖縄へ帰省する度に、次第に肥満になっていく方が増えていることを感じ始めている時でしたので、思いきって沖縄に帰ることにしました。しかし、いきなり独立までは考えられず、まず、総合病院の管理栄養士として働くことにしたのです。病院では、各々の病状にマッチした食事プランを立てていきます。例えば、流動食をされている患者さんがいらっしゃるとします。血液検査にアルブミンという項目がありますが、数値が低いとタンパク質が足りない状況で、病状が好転し、食事を摂ることができると、アルブミンの数値は高くなるんです。これは、身体が栄養素でできているということの如実な例です。現在、健康な毎日を送っている皆さんも、毎日、口にする食事がいかに健康と直結しているかに気付いていただけると思います。食べることによって身体は修復できるのですから、これは気づいたその日から実行できますね。。

6年間、総合病院で働き、日々充実していたのですが、ハタと私がやりたいことはなんだったっけ?と思い始めるようになったのです。それは、病気になる前の栄養相談、食事相談、つまり予防という立場で働きたいということでした。世界一の長寿県から今や日本一の肥満県になってしまった沖縄。肥満は病気の第一歩と考えられており、この改善は急務であるにもかかわらず、とくに男性に自覚がなく、楽観視している方が多いことが沖縄がかかえる大きな課題だと思われます。そこで、栄養サポートによって健康を保つことを第一と考える仕事をしようと決意しました。当初、施設の一部に創設提案も考えたのですが、設立のポリシーを考慮し、独立してスタートすることにしました。
 クリニックにおけるヘルスアップ教室を開催しています。具体的には、個々の状況にマッチした栄養相談、食事サポートを行い、体重をコントロールして健康を取り戻していきます。糖尿病のコントロールをしたいという方の例で言うと、3ケ月で5kgの減量に成功し、検査値もよくなりました。また、コレステロールの薬を止めて、食事でコントロールしたいという方が体重減量を決心され、約6kgの減量に成功し、検査値もよくなったという例もあります。このように減量サポートを行うことによって、健康作りを実践します。また、糖尿病、腎臓病、痛風、胃潰瘍などの病態栄養相談も行っています。
現在、那覇市が行っている「健康なは21」という食の関連プロジェクトの一環として行われている「那覇市健康づくり協力店」プロジェクトに、栄養士の立場で関わらせていただいています。その中で、外食産業向け講習会がありまして、栄養価計算やヘルシーメニュー、ヘルシーサービスの実施のお手伝いをしています。他府県と比較して、外食率が高い沖縄にあっては、大切なポイントだと考えますし、行政サイドとの連携も大変重要だと思われます。
また、2ケ月に1回の割合で料理教室を開催しています。食事は毎日の習慣ができあがっていますので、自分の食事のどこを修正すればよいのか、なかなかわかりづらいかもしれません。とくに、肥満が気になっている方は、専門家による食事相談を受けられるとよいと思います。
講演でダイエット法についてお話させていただく機会も最近は増えています。
 こんな本があったらいいなと以前から思っていたのですが、ないなら自分たちで作ってしまおうと、あれよあれよという間に出版までこぎつけました。沖縄そば、重箱料理、テビチ、タコライス、泡盛など、沖縄の料理は独特で、いざカロリーコントロールしようと思って本屋さんに出向いて本土で出版されたカロリーブックを開いてもなかなか参考にはなりにくい状況にあったと思われます。掲載されている食品は約300種に及びます。肥満県の原因は沖縄の伝統食にあるのではありませんし、食べてはいけない食品なんてありません。大事なのは何よりカロリーコントロールなのです。好きな料理を取り入れながらバランスよく楽しく、ウチナーンチュならではのダイエットの方法が確立できればと思います。
現在、2週間ダイエットメニューを中心とした第2弾が進行中です。カロリーブックで毎日の摂取カロリーを意識していただきながら、実践メニューによって実感していただき、ご自身にとってちょうどいい食事がわかっていただければと思います。

えいよう相談室を開設できたことは、ひとつの夢の実現だと思います。今後は、食事・栄養・健康づくりに関するあらゆることに着目し、地域の皆様のお役に立てたらと考えています。将来的には個人の方へのサポート、食事の提供までできればいいですね。 |