第1は、ダイエット効果やガン予防効果などがあるとされる共役リノール酸や中鎖脂肪酸が含まれているところに着目し、山羊バターサプリメントを開発。これは山羊乳を原料として、脂肪を遠心分離し、山羊バターの製造に成功。ゼラチンカプセルに充填するスタイルとしました。第2は、高CLA(共役リノール酸)原料乳生産技術の開発です。これは、ジーマミドーフ(ピーナッツ豆腐)を生産する際に出る粕を飼料として利用することによって、共役リノール酸が従来通常飼料と比べて2倍以上になりました。この飼養技術の開発によって、副産物利用と高付加価値を両立させることに成功しました。第3は、低乳糖山羊の開発です。これは、酵素技術を応用し乳糖含有量が低い山羊乳の製造技術の開発を行い、ペットフード用原料としての利用をめざそうというものです。いずれも、沖縄県産業振興公社の支援を受け、琉球大学と産学連携でプロジェクトを進めています。
そうですね、私は建設業一筋で参りましたので、右も左もわからないままにスタートしましたので、工場施設、製造業の免許取得、衛生管理など、すべて一からという状態でしたが、関係する役所に通いつめ、手取り足取りご指導いただきました。スタート時、食の問題が取り沙汰されていた頃で、食を生業とすることの責任を重く感じたことを覚えています。 一番苦労したのは、初期のチーズ製造ですね。全くの素人ですので、まずはチーズ関連の参考書を開くところから始まりました。試行錯誤している時のこと、県内在住のチーズ専門家の方に出会ったのです。チーズ教室に通い、色々とアドバイスを受けながらのチーズ作りが進んでいきました。チーズ関連の参考書と言っても、山羊専門ではなく、牛のチーズの製法が中心ですので、本当に手探りの状況でした。日々試作ノートをつけ、その日その日の気温、湿度などで、どのようにチーズの状態が変化するかを逐一記録していきました。チーズは生き物だなと実感する毎日でした。今でも、同条件で作っても全く同じチーズができることはありません。しかし、これがチーズの魅力なのかもしれません。
お子さんが牛乳アレルギーだというお母さんが、山羊乳を購入され、お子さまに続けて飲ませたところ、結果がよかったので、その後続けているというお話を伺った時はうれしかったですね。また、観光客の方が、わざわざチーズを求めて、牧場までいらしたこともうれしかったですね。
建設業一筋だった私がここまで来られたのは、出会った皆様のご指導ご鞭撻があったからこそと、心から感謝しています。現在は、琉球大学農学部・山羊ミルク研究チームの平田哲兵チームリーダーを研究開発アドバイザーに迎え、次のステップをめざしているところです。 小さな取り組みから始まった事業ですが、今後、沖縄の畜産業ひいては観光関連業の一助になればと考えています。 | ||||
| | ||||
| ||||
|
◎取材を終えて… |
●パーソナルデータ●
| |||
出身地/宮古島市
| ||||
|
●オーガニゼーションデータ●
| ||||
| 1999/山羊飼育事業化スタート
2004/沖縄県商工連合会特産品フェアやぎみるく・のむヨーグルト優秀賞受賞 2006/沖縄の産業まつり チーズ県知事奨励賞受賞 |
| |
| Copyright 2000-2006 Passion. All rights reserved. |