
実はゴルフには全く興味がなかったんです。ゴルフが趣味の主人を「いってらっしゃい」と送り出すのが私の役目でした。(笑)それが、40歳を迎えた頃、そろそろ夫婦で楽しめる趣味を始めたいなと思っていたら、主人が「そろそろゴルフ一緒にやらないか?」と、声をかけてくれたんです。「いいよ」と返事をしたらすぐにクラブを買ってくれました。これはラッキー(笑)と思うと同時に、クラブは安いものではないので、これは頑張らなくちゃと思いました。初めてレンジで練習した時のこと、なんと全く当たらなかったんです。思わず照れ隠しに笑ってしまうほど…。なんで、止まっているボールに当てることができないのか?負けず嫌いなので、心の中は悔しさでいっぱいでした。実は、40歳までゴルフをしなかったのは、一度始めたら、はまってしまう自分の性格がわかっていたので、あえて遠ざけていたというのもあるんですね。それからは時間を見つけては、練習に励むようになりました。10回打って2回当たっていたところが、次第に5回になり7、8回になり上達していくのは、大変楽しく、思った通りはまっていきました(笑)。そこで、無茶なことにゴルフを始めて3ケ月で、友人と共に初ラウンドしました(笑)場所は奄美大島。知っている方が、いない環境でのびのびまわりたいと思い、出かけたのはよかったのですが、結局、ラウンド後のボウリングで盛り上がってしまいました。これではいけないと、それからほぼ毎日練習するようになっていきました。早く主人に足手まといにならない程度になりたいと思い、前にも増して頑張りました。当初、体力のなかった私は、18ホールをまわることができず、貧血を起こして茶店で休むような具合で、今でも茶店の従業員の方に、「今では考えられないね〜」言われます(笑)。自分なりの筋力トレーニングを行うなど体力増強にも工夫しながら、気がつけばゴルフ中心の生活になっていきました。1年を経ないうちに90でまわるようになったことがうれしくて、もっとうまくなりたいと、朝10時から合間に休憩をおいて夜8時までひたすら練習に励み、安定して100を切るようになっていきました。そして、1年半経た頃から、試合に出場するようになりました。主人は無謀だと言いましたが、競技に出ることによって自分のモチベーションをあげたかったんですね。努力をしている自分をさらに引き上げたかったんです。沖縄女子ゴルフ選手権に初出場する直前には、主人がルールブックを買ってきてくれ勉強しました。ゴルフの先輩である主人はさりげなく協力してくれ、感謝しています。
このように、プレイヤーとしてゴルフを楽しんでいた今から6年前、親戚関係にあったゴルフレンジを譲り受けることになり、思いがけず支配人の役目が加わることになったのです。

そうなんです。まわりから見ると支配人になることによって、「大好きなゴルフが毎日できてよかったね」などと言われるのですが、運営となるとまた立場が異なるので、実は私としては当初あまり乗り気ではなかったんです。しかし、今年で支配人になって約6年、お客様と接することは大変勉強になっています。年輩の方で日々向上したいとコツコツ練習を重ねるお客様のお姿を拝見したりすると、私も頑張らなくてはと思うんですね。
支配人として働く生活にも慣れた頃、友人とラウンドした際のことです。友人のひとりにアドバイスしたところ「マリちゃんの教え方ってわかりやすい、教える人になればいいのに」と言われたのです。以前からマネジメントの立場として、何かメリットになることをしたいと考えていたので、指導員の資格を取得しようと思いました。神戸のスクールに毎月最終週、4ケ月間通いました。ビルの中でカゴの鳥のように、ひたすら初心者への指導を繰り返していくんですね。これ位はわかるだろうなという、例えばアイアンとウッドの違い、グリップとヘッドの違いというような基本的なことがわからないんですね。でも、思い返せば、自分も同じような感じだったなと…。「みんな最初は初心者なんだ」ということを改めて知ることとなりました。指導者としてのテストに合格した後は、いよいよコースをラウンドする実技。このテストは85というスコアでまわらなければならず、チャンスは1回。厳しいと思いましたが、教官の「もし、君たちがレッスンを受けるとしたら、85でまわっていない指導者に習いたいと思わないだろう?」という言葉に納得しました。この4ケ月は本当にいい勉強になりました。
 はい、しかしまだ1年ですのでまだまだこれからです。来年は、マリンタウンゴルフ所属のレッスンプロとともに、スクールを開催する予定になっています。実は、指導者の資格を取得すると、試合には出場できないんですね。この1年は、このことで悶々としていたのですが、先だって運営側として参加した女子の大会で、キラキラ輝いていた選手たちを見て、原石を輝かせる育成する立場として頑張っていきたいという思いを強くしました。
女性ゴルファーのひとりとして同じ女性に言えることは、誰もが迎える更年期をうまく乗り越えられるひとつの方法ということです。私も40歳でスタートしましたが、分からない間に終わってしまったと思います。ゴルフは、自然の中で緑に囲まれてリフレッシュできるスポーツです。ほんの一瞬でも家庭も仕事も忘れて、自分をケアしてご褒美を与えてあげてもいいのではないでしょうか?ゴルフは何歳からでも始められるスポーツですので、ぜひ、気軽に門を叩いてみてはいかがでしょうか?
 40歳で始めたゴルフは、私の人生を充実させてくれるものとなっています。プロをめざすなどのハードな方向性だけではなく、ゴルフとの付きあい方はさまざまありますし、いくら年齢を重ねても続けられるスポーツです。今後は指導者として、ゴルフの魅力を多くの方へお伝えし、裾野を広げていくお手伝いができればと考えています。
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